〈 記憶 〉
内村宇博 × 櫻井薫 二人展
それは
くっきりとした輪郭と、曖昧な余韻のあいだにひそむもの。
言葉に収まりきらない感触や
いまへとつながる景色が
土や釉を介して立ち上がります。
結晶釉のきらめき。
風化の時間を含んだ灰の釉調。
人の手だけでは導けない現象が
内村さんと櫻井さんそれぞれの手で、器というかたちに結ばれていきます。
定着しないもの。再現できないもの。
けれど、たしかに目の前にあるもの。
目に映る、その先の… 奥行きをたずさえた器たちとの出会いを、どうぞお楽しみください。
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【会期】
2025年5月28日(水)– 6月8日(日)
※月火休
open 12:00-20:00
【会場】
Parque
東京都品川区小山6-21-20
(東急目黒線「西小山」駅 徒歩4分)
03-6883-4617
Profiles/
◾️櫻井 薫
Kaoru Sakurai
長野県佐久穂町生まれ
2016 栃木県窯業技術支援センター修了
2018 独立
土に向き合い、表情豊かな灰釉の器を制作する
◾️内村 宇博
Takahiro Uchimura
静岡県沼津市出身
武蔵野美術大学 工芸工業デザイン学科 陶磁専攻 卒業
2012 愛知県常滑市に移り、吉川千香子さんのもとで学ぶ
2017 独立、同市内で製作を続ける
2019 工房を構える
亜鉛華結晶釉という、結晶が現れる釉薬を自分なりに調合し、焼いている。
焼成による変化でもたらされる、時間的・空間的な奥行きを求め、製作を続けている。